JK関連の怪しいお店 後編

前回の続き。一般的な考えでは「学校に行っている時間じゃないの?」そもそも「現役を雇っちゃだめじゃん?」となるのが正しい。私が行った数少ない取材時は、お店が忙しくなる前の昼間の時間帯だった。その時間は普通ならまだ学校にいるはずの時間にも関わらず、明らかに未成年というよりは現役でもおかしくないんじゃないかという女の子と何度かすれ違ったのを覚えている。

こういう業界は訳ありだったりするから、学校サボってるとかそういうことなのかな? くらいに考えていた。本物らしき感じの10代娘がいる。これ自体も違和感なのだが、それ以上に感じた違和感は彼女たちの制服姿だった。着こなしは普通に見える。そのお店はコスチュームを用意しているわけではく制服は全て自前だという。その割には何というか、生活感がなくニセモノっぽい。

そこで前編の最後の質問に戻る。その正解はどうやら現役が存在しているようだが、その中で圧倒的な割合を占めていたのはいわゆる「通信制高校」の生徒たちだった。スクーリングと称した校舎への登校があるとはいえ在宅が基本。なるほどそれなら確かに昼間から働けるし、年齢的にも一応現役ではあるな。制服の着こなしが嘘っぽいのも学校生活を送っている実態に乏しいからだ。

違和感の正体はこれだったのか。10代の若い娘が身を削って得られる金額は他のアルバイトとは比べ物にならず、1度その味を知ってしまったら普通の仕事はもうできない。そうしているうちに歳を重ねていき、気づいたらJKを装うのは困難になる。かといって他の仕事もできないので結局は風俗やメンズエステの世界に行き着くのか。こうやって負の連鎖からは抜け出せなくなるのだ。

なるほどな、と思う同時に言い様のない気分になった。

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