非等価交換化の波

若い頃毎日のようにパチスロをしていた時期がありました。今と違い1回の当たりでの獲得枚数が多く、ちょっとしたことができればプロでなくてもプラスではないにしても年間プラマイゼロくらいの収支で遊ぼうと思えば遊べました。ただしその条件として「等価交換=貸出時と同じ価値で換金できる」ことが必須であり、だから低設定が当たり前でも何とかやっていけたのでした。

それから十数年が経過し、巷ではパチンコ店の全国的な非等価交換化が進みつつあるという記事を攻略雑誌で見て今回のエロ情報に至ったわけです。既に都内では等価交換店は消えています。そもそもパチンコ店で換金はいいのかという議論は置いておいて、交換の比率が下がることがどういう影響を与えるのかということをプロでもライターでもないのに少しだけ考えてみます。

パチスロは1000円で50枚のコイン(メダル)と交換し、基本は1ゲームで3枚使って遊びます。大当たりするまでにかかる金額は100円で遊べる競馬とかに比べてもけっこう高い部類に入ります。等価交換という営業手法は借りた時の価値(1枚20円)で換金できるため、大きく当たった場合は換金額も大きくなり、お店側としては当然のことながらかなり設定を渋くしがちです。

一方で非等価交換の場合、お店は客がコインを借りた時点で売上というか差益が発生します。つまり借りる時は50枚で1000円でも、換金する時は1000円にするには54枚とか60枚必要になるわけです。よって差益の分を台の設定に反映させることが等価交換のお店と比べて可能だと言われますが、結局はどういう交換率であったとしてもそんなに設定は変わらずやはり渋い気が。

私は非等価交換のお店にいい印象がないため、今回の決定でますますこの業界には夢がなくなるんだと思っています。非等価化はギャンブルとしての加熱を抑制させたい目的なのは理解できるとして、お店側がきっと客を裏切るんだろうなというのが私の予想です。つまり取れる分だけ取るということになるだけでしょう。現にそういうシフトになっているのかもしれない。

これはいよいよ業界の終焉を示唆しているのかな。まあパチスロの面白さを知っている身としては複雑ですが、なくてもいい業界であることは事実なので。

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