グラビアアイドル「さつきあい」が投げかけること

既にこことかこことかで記事になった例の話題を。集英社が週刊プレイボーイ(週プレ)にて配信販売していたAI生成グラビアアイドル「さつきあい」について中止を決定したとのこと。その経緯やネットで言われている様々なことは各自で見てもらえばわかります。細かい問題点は除くとして見られるまたはそれ以上の対象であるグラビアアイドルの「さつきあい」は、半分以上の男性であれば「あり」なのではないか。

昔聞いた話で、少なくとも顔については多数派が「美しい」と判断するものは概ね配置のバランスがよいことなんだとか。つまり多くから支持される顔の人というのは、男女問わず左右対称に近いとかいうことである確率が高いとのこと。もちろん人には好みがあるので全員が「美しい」と思う顔や人は存在しませんが、このアイドルを生成するにあたっての学習データや結果に関しそういう要素が含まれるのは確実かと。

ただし左右対称に近い顔立ちはあっても、完璧な左右対称は現実的に存在しない。顔は概ね両親の形質を半々で受け継ぐことが多く、そもそも両親は別々の顔をしているわけなので当たり前ではある。よって夢幻のようなものとして楽しむのが適切でしょうが、それが仮想なのか現実なのか区別がつきにくくなりつつある。まあ理想というものを現実レベルに落とし込んだものが憧れの女優さんやタレントさんではあるが。

件の「さつきあい」が販売中止になったきっかけとして、学習データとして用いるであろう女優さんやタレントさんの肖像権に関する部分だと言われています。場合によっては同じ肖像権でもプライバシー権(私人についての部分)ということもあるかも。法整備が追いついていないところもあるのでしょうが、大丈夫と言い切れない中でビジネス展開はリスク大。各種販売サイトが慎重になっているのもそのあたりかと。

最近はAI関連の話題で用いられますが『ブラック・ジャック』の登場キャラとして「U-18」がいます。いわゆる手術ロボットのことですが、色々あってブラック・ジャック先生による執刀というか修理の話になります。その最後のシーンで「せめてお礼に」ということで先生の喜びそうな顔の映像を出すシーンがありますが、それに対する複雑そうな先生の表情が印象的でした。嬉しいけどちょっと違うんだよなぁ的なね。

左右対称っぽい感じではあったけど学習データが不足していたのか、AIとしての性能が発展中だったのかではないか。たぶん彼の母親か恵さんの画像が出てくるはずですがどちらでもなかったので。

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