キャバクラや風俗など他の夜職と同様に、メンズエステもリピーター(=指名客)を多く獲得することでお店もセラピストも潤うシステム。ただあくまで個人的な見解ではあるが、それら業態は適性の違いはあるにせよ指名という点においては究極的には同じではないかと。つまり指名の取れる人は適性は置いといてどの夜職でもいけるし、取れない人は適性があったとしても永久に取れない。支持の有無にはそれなりの理由があるものだと考える。
・指圧が長い
未経験の新人、真面目マッサージ出身あるいはやる気のないセラピストによく見られる事象。それらが複合することもよくあるのでその場合はなおさら「ハズレ」感が強くなる。意欲の方向が間違っていてそうなるケースと、そもそも意欲がないからそうなっているケースがあるのがわかる。いずれにしても客側がメンズエステに何を期待しているかということに対する汲み取りが甘いのだ。指圧はあくまでウォーミングアップであり本題ではない。
例えば90分コースで最初から15分以上指圧をされた時点で、ああ今日はハズレだなと判断します。未経験の新人の場合は時間配分が不得手なことが多く、結果として本来時間をかけてアピールすべき鼠径部や仰向けが駆け足に。セラピスト側は多少雑でもいいから一通り最後まで到達することを目指す。時間が余ったら客の好むマッサージを追加でやれば満足度も上がるもの。逆に客側は先へ進むことを促していけば不満になるリスクは少し減るか。
真面目マッサージ出身の場合は、メンズエステにおいてもそのスタイルを変えるつもりがない。たまに指圧を受けたい気分の客に当たり満足されるので、自分が支持されていると勘違いしがち。ニッチなニーズにはマッチするけどそれ以上の発展はない。そしてやる気のないセラピストについては意識を変えるか、無理なら即刻辞めてもらった方が客にも店にもメリットと思われる。こういうセラピストに当たったことのマイナス印象は強烈に残る。
・指圧が強過ぎる
これは施術を「してあげている」という上から目線のセラピストに多い兆候。力任せの施術が翌日の体調にどのような異変をもたらすのか、あまり考えていないものと思われる。やはり未経験の新人に多いのと、経験年数に関係なくやたらマッサージに自信のあるセラピストにありがちか。本人は奉仕した気になっているけど、自己満足でありその場はよくても結果的に全く癒されてない。リピート拒否は当日でなく次の日に決まることもあるので。
肩や腰や背中のコリを解す上で、それなりに力を込めて施術するケースもあるのはわかる。ただしそれはあくまで血流を促すために「点」で押すわけであり、力任せに「面」で押されると翌日に確実に揉み返しが発生する。忘れた頃に突然やってくる揉み返しは筋肉痛と同じで、しかも肩など首回りに症状が出た場合は最悪。本格的に気持ち悪くなりその日の仕事のパフォーマンスに大きく影響する。もしかしてそうさせることが目的だったのかな?
仮にコリの原因が血流とは全く関係なく、筋肉そのものの問題であるとしたら? その場合はメンズエステなどに通っている場合ではなくそれこそ整形外科など本格的な医療の出番。たとえ客に強めのマッサージを望まれても、リピートさせたければ断るという選択肢もあっていいんじゃないか。求めていることに忠実に応えるのもプロだけど、先を見越した対応と提案ができることもまたプロ。力を入れるのは圧をかけることでなく相手を見ること。
次回はオイル編で書いていこうと思います。
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