回春店の凋落

長年取材を続け、自身も客として利用してきた回春店ですがいよいよ限界がやってきました。仕事として関わることはあっても客としては引退になりそうです。おそらくこの手のお店を利用してきた人の多くが同じ思いを抱いているのではないだろうか。回春店の今について語ってみようと思います。

この手のお店を知ったのはかれこれ10年ほど前の話です。中身はわからないが回春マッサージというものをやる店があるらしい。普通にエロい想像がモリモリと沸き上がる。しかしお店のホームページには「当店は風俗店ではございません」という表示が。えっ? 結局のところそこで何が行われるわけ?

とまあ期待半分、期待しない半分みたいな感じで突撃。新しいものを発見した時は皆そうだと思いますが、最初の女の子との相性やサービス内容によって、その先も続けて通ったかどうかが完璧に分かれたと思います。私も最初がイマイチだったら恐らく続いてなかっただろう。ゆっくりできて、綺麗だったりかわいかったりする女の子との時間を過ごせて、かつ贅沢を言わなければコスパも高い。風俗ライターという仕事をしていながら、風俗に何の光も感じ取っていなかった私にとっては当時、今後に期待の持てるジャンルの1つでした。

現在の回春店がもう厳しいと思う理由は3つあります。1つ目はサービス内容の固定化です。回春店の中には、かつては過激なサービスを売りにしているお店もありましたがすぐに廃れていきました。回春店がやろうとしていることはどこのお店にいてもほとんど同じです。新しいサービスも生まれにくい一方で、人間の増大する欲望にはあまり対応できていません。回春店で本当にいい思いをできるのは一部の男性だけで、大半は最小限のサービス以上を受け取ることはできません。これでは早晩飽きられるのは日の目を見るより明らかです。

2つ目はサービス内容の劣化です。私が通い始めた頃、回春の世界にはまだたくさんの技術者というか熟練工がいました。その世代が高齢化して引退し技術が伝承されない(というか性質上伝承が難しい)ままに世代交代が進んだ結果、プロと呼べる人が圧倒的に減りました。従来なら参入しなかった20代前半の女の子もかなり増えており、彼女らは技術以上に話術にも乏しく、あまり苦労しなくて稼げる手段としてやっているため、値段未満のサービスしか受けられなくなってきています。

そして3つ目が価格の上昇です。回春店は風俗店よりも低価格で楽しめる部分にその価値がありました。ところがここ2~3年、消費増税の分を上乗せしたのか稼げると思った経営者が増えたのか強気の価格設定をしているお店が増えました。結果として風俗店との価格差は縮まりサービス内容の割に高いという印象です。アベノミクスによる恩恵を受けているとされる一流企業のサラリーマンは回春店なんぞに足を運びません。回春店を支えているのは生活水準が向上していない層の人たちです。体力勝負で勝てるわけがありません。

この手のお店が消えて新しい何かが生まれないと、性の捌け口がなくなり公安上は望ましくない状況になる可能性はある。やっぱその手のお店をちゃんと合法化するという仕組みは重要なんじゃないでしょうかね? 補助金を出せば価格も抑制でき、共倒れも防げるのでは?

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