さようならPcolle

あれは2017年の冬か春だったか。創成期近くから販売者として参戦してきたコンテンツマーケットであるPcolle。その退会手続をつい先日完了しました。理由はいくつかあるのですが、最もシンプルにまとめると売れなくなったからで文字通り「販売自体が」ということになります。そもそも売上的にもという状況も続いていたため、それら2つの意味合いを兼ねまして「もういいかな」ということになった次第でございます。

ここで執筆していた、Pcolleに関連する過去記事についても一部を残して削除していきます。ただとりあえずこれとかそれとかは残すのでぜひ参考に。実験的に参戦した中小規模の販売サイトを除けば、比較的名の知れた所としてはDLsite以来ではないかと。撤退のきっかけは少し違うのですが、何というか両者には共通する部分も感じられたので記事にしてみようかなと。これはもしかしたらこの手のサイトの病理なのかも。

①レギュレーションの厳格化

例えば過去にも触れましたが、DLsiteにおいては同じシチュエーションの作品は1種類しか登録できないというのがありました。ただこれは途中から変わったのではなく、最初からずっとそうだったのかも知れません。何の意図でそのようなことをしていたのか今でも謎ですが、購入者を困惑させないためということであれば注意喚起とかを義務化すれば対応できたはず。そこの違いで売れる売れないが変わることもあるのに。

そしてPcolleも、ここ数年で様々な規制をかけ始めるようになりました。あそこも当初は急に制限をかけ始めたGcolleへのアンチテーゼのような形でデビューした過去があります。より緩いレギュレーションを求めてGからPへ。購入者もそうですが多くの販売者が軸を移していきました。その結果Gcolleは現在でも存続していますが完全に廃れてしまい、当方も販売者として登録はしていますが完全に休眠状態となっています。

厳格化するのは、過去にあった「AV MARKET」が影響しています。違法物を販売することを助長する立場にあると見なされると、色々と不都合があるからなのでしょう。だから最終的にはちゃんとルールを守ってくれる販売者が優遇され、その結果出来レースのような作品だけが陳列されていく。さらにコロナ禍でAV業者が苦境に立たされ、関係者と思われる輩が増えたことであまり面白みのないサイトになってしまったし。

②高圧的な運営の態度

コンテンツマーケットの担当者とのやりとりを見るに、ちょっと社会人としてどうなのかなという態度の方が多いように思います。上記事情もあり、自衛目的でルールを守らない方に対し厳しく接するのはわかるのですが。やっぱりこの手の商品を扱っている人たちというのは… という思いが芽生えてくるのは否めません。時としてクリエイターに対する敬意のようなものが感じられない対応というのも珍しくないのです。

今回Pcolleでもそれに似たことがあり、ルールが変わったので販売する上で必要な書類を再提出しろということになりまして。それで言われた通り提出するとあれが足りない、これが足りないと。そこからネチネチと登録作品のモザイクやボカシが不十分だの、自社以外の販売サイトのことについて触れているのが気に入らないだの言い始めまして。挙句の果てには登録していた作品を全て強制的に非公開扱いにされました。

ちょうどギリギリ売上金が振り込まれるタイミングで、それを待っておしまいでいいよねとなったわけです。最後は1年間でようやく売上1万円という感じで、あるに越したことはないですがほとんど大勢に影響もない。作品が売れるかどうかは作品自体の質もあるけど、どう売れる工夫をしてくれるかという販売サイトの営業力も無視できないものがある。これから先も下手に出てまで続けるメリットもなさそうだったし。

③まとめ

Pcolle難民はここ数年でけっこう出ていたようで、多くがPALPISという新興サイトに移転しているようですな。当方は静止して見ていますが、まあそこもきっと同じ運命を辿ることになるのでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る