メンズエステ人生を振り返る ~黎明期②~

はじめてのおつかいならぬ「はじめてのメンズエステ」で、存外にいい思いをしたがゆえにどっぷりとハマっていくのは明白なことであった。当時手コキはメンズエステにおいて定番メニューであり、お店によっては比較的過激さの少ないサービス扱いでもあった。ただそんな手技が後の時代においては極めて貴重なものになり、オプションや+α等の追加料金を支払ってまで求めないと達成できない出来事になるとは思ってもみなかったが。

その後「R2」には何度か通ったが、自らのメンエス童貞を捧げた件のセラピストに巡り会うことはなかった。出勤表を毎日のようにチェックしていたが一向に掲載されることがない。あれは今考えると体験入店だったのか、それともただの最終勤務日だったのか。とにかく巡り会いたい。スマホはまだなくSNSもまだほとんどない時代、メールアドレスという手法はあったが黎明期は全く思いつかず。セラピストとの接点は基本的にお店のみ。

物悲しい気分になったが、仕方なく入った別のセラピストが手コキだけでなくおっぱいも下も触りたい放題で気持ちは一気に晴れた。ピンク色のナース服姿。この頃から数年のメンズエステは「施術はナース服」が主流。今でこそベビードールやマイクロビキニまであるが、あくまで「お店風」であることが重視された時代。この数年後に彼女の部屋に遊びに行く風のコンセプトが流行り、Tシャツでミニスカートといった私服調が席巻する。

その後職場が変わり、次第に「R2」とも疎遠に。気がついたら音信不通になっていた。しかし「R2」はマットタイプだが、当時はベッドタイプのお店もまだまだ勢いがあったと記憶している。「ベッドタイプ≒健全」の構図は現在でもけっこう当てはまるため敬遠されがちだが、中にはそうとも言えないお店もあった。しかしながら健全なベッドタイプのお店において、今も忘れられぬ衝撃を受けた場所といえば「恵比寿ロイヤル」であった。

その名の通り恵比寿に構える老舗店。前身の店名はもう忘れてしまったが、確かマンションの部屋番号からついた名前だったか。当時のエスターブログのコメントなどを見ると、前身のお店は最後に手コキがあったが「恵比寿ロイヤル」に変わってからは健全化したなんて話も。そんな裏事情はいざ知らず訪問。このお店はお客さんの控えスペースのようなものがあり、そこにセラピストの写真が貼ってあり空きがあればそこでも指名できる。

これはピンサロなのか? 気になった写真の女の子を指名、いざ部屋に入るとそこにはベッドが。ああこういうタイプのお店もあるのね。そしてそこにいたのは当時29歳設定のセラピスト。背が高く顔が整って笑顔が素敵でスタイル抜群のいわゆる超絶美人。メンエス初期で経験値が低く不慣れな点を考慮しても、彼女に匹敵する美女はその後も何人かいたとはいえ彼女を大きく超える「どストライクのセラピスト」に未だ出会ったことがない。

セラピストと対面して緊張したのは後にも先にもこの時だけだったかな。施術はいたって真面目、おそらく女性向けエステなどを長くやってきた方なのだろう。会話も弾むし声のトーンも好み。最後に仰向けで鼠径部施術してもらったが、直接竿に触れられてないのにガチガチに勃起してしまった。あれは上手かったのか初心だったのか。最後には「ごめんなさいやり過ぎちゃいました」なんて言いながら鼠径部に手を当て血流を抑制される。

いわゆる興奮をなだめるような手技を施されて終了。ほぼ過激さはない内容なのに一気に虜になった。ただガッカリする事件が2回目の訪問で起こる。同じ女の子を事前に電話で指名しお店に向かうと、件のセラピストがまだ出勤していないとのこと。どうやら寝坊したらしい。とりあえず部屋に通されて待っていると10分ほどして明らかに走ってきたであろう彼女がやってきた。遅刻自体はタイプの女の子なので別に全く気にしてはいない。

ただ気になったのは、施術着から微妙にはみ出していた見せパン。上下セットで下がタイトミニ、水色っぽいナース服だったと記憶している。先にも触れたがこのお店はベッドタイプであり、特にセラピストが施術台の上に乗るようなこともない。よってパンツが見えることも絶対にないのでそこまで過剰な防衛システムは必要ない。慌てて着替えたので本人はそこまで気が回らなかったのだろうが、こっちからはバッチリ見えておりました。

下着のラインが透けることを懸念したのか。いやそれとてこのお店の性質的にそんなに見えないけどなぁ。何だか知らんが一気に気持ちが冷め、その子に再び入ることはなくお店とも疎遠になった。ほどなくその子は「恵比寿ロイヤル」の在籍から消え、かつて乱痴気を極めたとされる伝説のお店「マツリカ」の飯田橋店に技術講師として移籍していった。実はマツリカも確か同時期に1度だけ行ったことがあったが、既にピークは過ぎていた。

噂のような出来事は何もなく、ほどなくしてリニューアルという名の健全化が進んでいった。その途上で彼女のような技術者が必要だったのだろう。いくら好みでも、見せパンを穿く女を追いたいわけではなかったので2度と会うことはなかった。それにしてもきれいだったのは確かで、メンエスのセラピストは美人やかわいい子が厳選採用されるもの。そんなイメージが強く残るきっかけでもあった。それから10年以上経過した現在はどうか?

メンズエステは当時ほど特別な存在ではなくなって大衆化し、結果として驚くべき程の美人やかわいいセラピストは相対的に減ったように思う。その後自らの身に不遇の時代がやってくるが、そんな頃に知った「Coco-Relax(ココリラックス)」というお店が次の主戦場となっていく。ここは当時のメンズエステとしてはシステムが変わっていたのと、セラピストの容姿要望という点においてはちょっとなぁ… という珍しいお店ではあったと思う。

そんなお店にハマった理由は何だったのであろうか? 次回詳しく語っていこう。

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