既に運用が始まっており、今後大きな市場になると言われているメタバース。その世界でセクハラ問題が生じていることをご存じでしょうか? Google等で記事タイトルのワードで検索すると、もう40万件近い結果が出るという事実がそれを物語っています。まだルールや法整備が追い付いていない点や、年齢や性別の制限がなくあらゆる人が参加できる状態であることが無法者たちにとって格好の餌食となっているようです。
セクハラにはパターンがあり、言葉によるものだけでなく中には覗きやボディタッチ。そしてもっと酷いものになると実際に押し倒したりということもあるんだとか。この手のサービスはアバターが女性型であっても中身は男性というケースが多いでしょうが、何らかの方法(声とか)で女性だということを判別して狙われるのでしょう。アバターへどうこうというのは表面上のことであり、本質は現実世界の行為と全く同じ。
例えば今回のアイキャッチ画像は『伴大納言絵詞』という平安時代の絵巻の一部ですが、女性の後ろにいる男性が火事騒ぎに紛れて痴漢行為をしている姿を描いていると言われています。これは実際のシーンなのか作者のイメージで描いたものなのかはともかくとして、1000年以上前から人類の思考や行動原理はあまり変わらない。いくら技術が大きく進歩しても扱う側の人間は大して進歩していないことの証左なのでしょう。
今後この問題がどのようになっていくのか、動向に注目したいと思います。
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