各種コンテンツマーケットにおいて販売展開している我々ですが、作品の受け止められ方については様々あるのだと思います。アダルト作品ではあるが実在する女優が出演しているわけではないので、そっち系のコンテンツマーケット内だとやや異色の存在ということに。そういう意味では同人とかに近いのでしょうが、ビジネス視点で言うとそっちのマーケットとはやや違った方面で売れているのが現状ではありまして。
かつてDLsiteでも作品を取り扱っていたことがありましたが、販売場所としての親和性はそれなりにはあったんだろうなとは思っています。しかしながらあちらとは色々あっていわゆる垢Banをくらったこともあり現在は取引していない。その後Fantiaとかにも出してみたが販売は伸びていない。結局は私たちの作品をいいと思ってくれている人がどこにいるのかということであり、購入してくれる方々のおかげで成立しています。
私たちの基本的な考え方は2つ。1つは性癖というものを肯定し、それを解消する手助けができればということ。そしてもう1つは実在する女性が傷つくことなく、各種ある性癖が霧消していく手助けができればということ。このあたりは当サイト設立時の「サイトの目的」にもあるのでぜひ。そんな中で施行されたタイトルにもある例の法律と私たちのビジネスがどう関係してくるのか、今日はその辺について真面目に語ります。
正式名称は『性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律』で、いわゆるAV新法と略されています。これが現在、動画撮影の現場において大混乱を極めているという話がよく聞かれるようになりました。細かい規定はとりあえず置いといて、概要は以下にあるようなものとなります。
※事業者の義務
1.契約締結時の契約書等の交付と説明の義務化
2.撮影時の出演者の安全確保
3.契約から1か月間は撮影禁止
4.全ての撮影終了から4か月間は公表禁止
※出演者の権利
1.意に反する性行為等の拒絶
2.撮影された映像の確認(公開前)
3.公表から1年間は無条件に契約解除(契約時の同意があっても)
4.販売や配信の停止等の請求(契約がないのに公表された場合の契約取消・解除について)
既に他の方も指摘していますが、この法律を作った人々の前提としてAV等に出演する人を「強制的に出演させられた人」または「つらい過去を背負っている哀れな人」とみなしている。実際にそうである人には救いとなる法律ですが、自ら好んでこの仕事を選んだ人にとってはやりにくいものとなる。またとりわけ事業者の義務の3と4があることで、代役設定が困難などスケジュールが上手く回らない事象も起きているんだとか。
そもそも草案の時点で、実際に出演している女優さんや撮影している業界の人間が全く呼ばれない。現場の声というものを一切無視して作られた法律という問題点もありました。一部議員にありがちな、AV等を「日本の恥」あるいは「こういう仕事はなくなるべき」という思い込みで話が進んだ側面もあるのでしょう。海外でもそういう仕事はあってシステム化されてるけど… 結局のところ『菊と刀』から変わっていないのか。
私たちにとってはそもそも「出演契約」というものが存在しない。対象となる女性は実在の人物そのままではないし、常に新人がデビューする可能性すら秘めている。愛着のあるキャラクターにハードな内容はちょっと… というのも基本的にはなく、3DCG女優であるからこそ不可能を可能にすることができる。とはいえ実在が要件とされる児ポル系については最高裁判決も出ているので、さすがに慎重にならざるを得ないけど。
法律上の問題でなかなか出演がままならない女優さんに、似せて作品をつくらせてもらう代わりに販売額のいくらかをコミッションを支払うなんて企画もいいかもね。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。