スカウト業界を描いた作品としては『新宿スワン』が有名です。あれ必ずと言っていいほどマンガの置いてあるパチンコ屋さんに常備されていませんか? 街中で女性に「夜の仕事で働かないか?」と声をかけ、その子をお店に斡旋して仕事をするようになるとお金が入ってくる。作中ではクラブやキャバクラ、あと一部で風俗店について触れられていたように思います。お店によってバックのシステムは様々。
いわゆるお酒系のお店だと買い取り制が大半だそうです。お店に紹介した女の子が一定の日数勤務すると紹介料としてお金(おおむね10万円前後)が支払われる。金額はお店の規模や女の子の容姿ランクで異なるらしい。一方で風俗店は勤務期間中であれば、女の子の月の売り上げのうち一定の率(おおむね15%前後?)を継続的に受け取れるシステム。これまではこういうお店が紹介先の中心だったわけで。
ところがここ数年、そこにメンズエステが加わっているという話をよく聞くようになった。実際に街でキャッチに声をかけられメンズエステを始めたセラピストも増えた。特にコロナ禍で本業が厳しくなってしまった、キャバクラが休業してセラピストへのジョブチェンジという事情もあったでしょう。スカウト側も紹介先の1つであったお酒関連がないとなれば、それに代わる紹介先の確保が必要だったはず。
どうやらメンズエステは風俗と同じで、売り上げの一定率を受け取るシステムだそうです。かつてなら風俗店より料金が安く実入りも少なかったのでしょうが、今は風俗店と大して変わらない金額のメンズエステもある。リピートの難しい業態と言われるメンエスですが、風俗店に比べたらハードルはかなり低い。とりあえず夜のお仕事という点では女の子側も着手しやすいのでお金になりやすいのでしょう。
セラピスト側からすれば、どのお店で働くべきかの情報が得やすいメリットもあります。そもそも客として遊びに行かない限りネットの書き込みくらいでしか情報収集はできず、いい事が書いてあっても実態は全く異なるというのが珍しくないような業界ではある。実際にこれまでスカウト経由で入店した、と聞いた数名の女の子お店はなかなかのハイセンスであり、スカウトの腕がよかったんだと思われる。
今後もこの手のメンズエステデビューは珍しくないのではないでしょうか。
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