脱毛とメンズエステ

男性は年齢を重ねると、抜けて欲しくない毛ほど抜けていく。その一方で抜けて欲しい毛ほど抜けていかない。ムダ毛にまつわるエトセトラとは得てしてそういうものである。おおむね揉み上げや眉よりも上は女性ホルモン、下は男性ホルモン管轄らしい。

つまりムダ毛の大半は、男性ホルモンによるものなのだ。ところがここにも個体差があり、天然モジャモジャから天然ツルツルまで様々である。相撲中継をよく観ているとわかるが、肩や背中まで全身毛むくじゃらな力士というのが少なくなかったりする。

肩や背中あるいは二の腕みたいな場所の産毛が、年々遺伝要素とは別に濃くなっていく。このことを専門用語では「硬毛化」と呼ぶ。レーザー脱毛の際の照射不足や、衣類等による摩擦などで毛根に無駄に刺激が加わり毛が活性化され太く濃くなっていく。

ただ具体的な「なぜそうなるのか?」というシステムは未だ解明されていない。いずれにしても、あんな毛やそんな毛が生えた男性客をセラピストはどう思うのか? 仮に10人セラピストがいたとして、その中で確実に3人は毛深い男性は見た目で既に無理。

残ったうちの半分くらいが、無理とまでは言わないけどできれば毛がない方が嬉しい。その残りの半分になって、ようやく体毛を気にしないという相場観らしい。つまり半分以上は毛を避け施術をしたいわけさ。毛深い、特に毛が太いのは嫌われやすい。

見た目に清潔感に欠けるのもそうだが、何より毛がオイルを吸ってしまって滑りが悪いしオイルを余計に消費する。しかも毛が濃いと施術時にザラザラして手など触れた個所が痛くなるのと、毛が抜け落ちることで掃除が面倒になるなど評判は悪いのだ。

おそらくセラピストに塩対応された中には、毛に起因するものも少なくないはず。そんな中で最近、中高年男性による脱毛が密かなブームになっているとか。とりわけ独身で身寄りがなく、将来的に赤の他人に介護されることを懸念してのことらしいが。

介護脱毛、なんて言葉まで飛び交うくらいである。近年では小学生女子も脱毛する時代なので、もはや脱毛は世代を超えた国民的行事になりつつあるのだ。ただ脱毛、あまり若いうちにやると結局ホルモンバランスの変化でまた生えてくるリスク高そう。

最近メンズエステで塩対応が多くて困っている皆さん、脱毛してみてはどうか?

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