外国のポルノ女優に抱く違和感

AVというのは何も日本の専売特許ではありません。呼称こそ違えど似たようなものは海外にも数多く存在します。ところで日本のAV女優は中国では熱狂的な人気を誇るらしく、それこそトップアイドル並の扱いをされるようです。かわいくてエロくて何でも言いなりになってくれそう。自国の女性では叶わない遠い夢のようなものを実現してくれる存在なのかも知れません。

で、とりわけアメリカなどで作成されるいわゆる「洋モノ」について考えてみたいと思います。日本のAVを観て育ってきた日本人男性ならその多くが洋モノについて嫌悪感を抱くと思われます。女性が笑顔過ぎて気持ち悪い、全然ヌケないなどまあ酷評されるわけですがそれには理由があります。何年か前に村西とおるさんという有名なAV監督のインタビュー記事を読んでいたら、洋モノに対して感じていた違和感の理由が非常に納得できました。

記事によれば、例えばアメリカではいわゆるAVを作成した場合、心理カウンセラーの所に持っていくのだそうです。日本でいうかつてのビデ倫で審査してもらう感覚に思えるかも知れませんが両者の意味合いはまるで異なります。日本の場合だと猥褻性とかモザイクのサイズとかをチェックするんでしょうが、アメリカの心理カウンセラーは女性の表情とかを見て「このシーンはちょっと笑いの要素が足りないね」といったアドバイスをするんだとか。

つまりアメリカでは「いや」とか「やめて」とか「はずかしい」とか言っている女性や、苦しそうな表情をしている女性に無理矢理迫るのは立派な『暴行』となり、しかも訴訟社会なのでそういうものに対し文句を言ってくる人に突っ込ませないための処置ということなのでしょう。だからポルノ女優はいかにも楽しそうで全くもって恥じらいの描写がないわけです。

ところが挿入されても満面の笑みで返して来るような女性に我々の文化では勃起しません。というかアメリカ人も実は勃起しないんじゃないか? 安易にエロまでエンターテイメントにしてしまう神経はどうなんだろうかと正直思います。

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