
これは2022年の8月あたりのお話になります。その後Honeyは店舗型を廃業し、無店舗型性風俗特殊営業(一般に言うデリヘル)へと事業形態を変え再興しています。デリヘルといってもそのまま風俗店としてやるのではなく、あくまでメンズエステの範囲内でということらしいですが。ここの店長が以前からTwitterで積極的に発信していたのは、通っていたお店の女性オーナーがリツイートしていたのを見て早くから知っていました。
それゆえに目に触れる機会が増えて注目を集め、摘発の対象になったという声もありますが… その真偽はさておき、この件から感じたことなど一介のメンエス利用者として書いてみようと思います。リアルタイムではなく時間も経過していて、新鮮さという意味ではそこまでないのですが。時にはそういうあえて寝かせて熟考してから記事を書く、というのもこの時代には必要なのではないか。スピード感は誰かがやってくれるので。
詳細はこのあたりとか店長のアカウントを見てもらえればわかります。端的に言えば摘発となった要因は2つあり、1つは内容的に風俗営業とみなされたこと。そしてもう1つは許可されていない地域で店舗型風俗営業をしたこと。後者についてはマンション等でやっている多くのメンズエステが該当することなので、言い方は悪いが見つかっちゃったら運が悪かったねということもある。ただ今回問題となったのはむしろ前者の方です。
このお店はいわゆるヌキ行為をしていなかったようですが、鼠径部マッサージはやっていた。お店側はそれは性的行為ではないとの認識だったようですが、実際はそれも性的行為にあたると。チンチンに手が当たっていなくても風俗行為にあたるという点が業界に波紋を広げたわけです。風営法の内容に詳しい経営者とかであればその辺の認識はあると思いますが、そうでない経営者や末端のセラピストであればそんな考えはないさ。
目立っていたお店への「見せしめ」という側面はあるにしても、それまでスルー気味だったものが突然こうなるのはなぜか。いくつか考えられる要因はあって、やはりコロナ禍というのも無視できないと思われます。これまでにも大小様々な摘発はあれど、コロナ初期~中期には困窮した人たちのセーフティネットとして機能したメンズエステ。当初は少々お目こぼしという感覚もあったがさすがに無視できないレベルになったのか。
あとは内偵にあたりきっかけとなる情報源があったと思われますが、内容を考えると過激行為を求めて拒否された客なのか。それとも自分のシマを荒らされていい気がしていなかった地場の風俗店あたりがやったのか。こういう摘発が今後も全国的に広まっていくとなると、メンズエステは業態を変えるのか撤退するのか違法を承知で継続するのか、いずれにしても未来は明るくないかと。自由恋愛に基づく性的行為はOKなのにねぇ。
世の中には自由恋愛したくても、容姿容貌や身体的機能あるいは年齢などでそれが難しいケースは多々あります。でも既存の風俗店が楽しいと思えなくて、現在のようなメンズエステの方がドキドキして最高という声があるのもわかる。自由になるお金がなきゃそもそも遊ぶのは難しいが、そこそこお金がある人にはそっちの方が手っ取り早いし。ホテルやレンタルルームに行きたいんじゃなくただ誰かの部屋風な所に通いたいだけ。
人は誰かの待つ部屋に行きたい衝動がある。メンズエステに通う感覚は『むこうぶち』というマンガに出てくる、マンション麻雀に遊びに行く感覚とよく似ています。メンエス好きなら麻雀を知らなくてもきっと楽しめるあの作品内でも、時々摘発される話が出てきます。ゆえに一見さんお断りで、それなりの人からの紹介でないと入れないお店もあったとか。ビジネス的には厳しいですが、そういう方向性も今後ありえるのかもな。
ちなみにメンエスがホテル派遣のみだったらもっと早くに辞めていたと思う。人生経験としてデリヘルを利用したことはあるけれど、何が面倒だったかというとルーム探し。時間帯によって満室だったり希望の部屋が取れず存外の出費があったり。風俗店は非日常を楽しむ場所なのだろうけれど、個人的には日常との連続性の中にある性こそ最高に楽しい。メンズエステに移っていった理由の1つがそこであったのは否めないのである。
この摘発の件とメンズエステ遊びからの撤退は直接の関係はないですが、今後を考える上で大きく影響があったといえばあるのかも。楽しい思い出はいつまでも続くわけではないのです。
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