敏感セラピストとの思い出②

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乳房で感じるタイプ、乳首で感じるタイプ。あるいは両方OKまたはどっちも不可など様々ある。おっぱいで悶える女の子のポテンシャルは高い。ただし本人がそのことをコンプレックスに感じていることもある。女友達に羽交い絞めにされ胸を揉まれたらイっちゃうこともあるだろうし、嫌な男に胸を弄ばれても気持ちよくなる。何でも受け入れる淫乱みたいには思われたくないのに、体質でそう扱われるのはたまらない。

ゆえに肯定的に導けば、大きな財産になる。次第に指は胸元から内側に入り込み、ブラの上から乳首を探し当て擦り始める。もはや我慢できなくなった彼女は、その腕に前のめりにもたれかかって果てた。暗い部屋だったが色白の肌が紅潮しているのがわかり「ハァーっ…ハァーっ…」という長い息が耳元で唸っている。ああなるほど、こうなるから触らせたくなかったんだろうな。ふと彼女がこれまでの客の話を始める。

この辺の記憶はあいまいだが、確か彼女に入ったのは入店して1~2週間くらいの頃だったかと。既に新人&若い女子狙いの客を数人相手した後のことだったようだが、その中に全身タトゥーのいかつい男性がいたとのこと。それが事前に情報がないものだったのか、それともお店のケツモチか何かで無理矢理客として入ったのかはわからない。とにかく怖かったのと最終的には押し倒されて「あ、終わった」と思ったとか。

こういう客にブチ当たることもあるのが、メンズエステで働くことの現実なのだ。その後どうなったのか詳細は聞かなかったし、向こうも話すことはなかった。もしトラウマになるレベルの出来事なら即退店しているので、こうして出会えたということは最後までヤられてしまったわけではなさそう。ただ胸を揉まれるレベルの愛撫をされたならば、意思とは別に彼女の体質的に感じていただろうなというのは想像できる。

それを経験した身からすれば、エロ行為をされているとはいえだいぶ紳士的かつ自分のことを大事にしてくれる人のように見えたのかも。あるいは単に性の経験値を増やしたかっただけかも知れない。彼女は本当に敏感で、例えば鼠径部に両方の手を置いているだけでも自動的に声が出てきて果てた。エロい部位だから感じるのではなく、全身どの部分でも興奮し気持ちよさそうにしていた。もはやタブーはなさそうだな。

これはいけるな。パンツ越しにアソコをサスサスしてもいいか聞いたら「興味ある」の返答。その日は黒の下着で、既にわかりやすいくらいにグチョグチョになっていた。こんなにも濡れるものなのか。指で触れてもチンチンを擦り付けても歓喜の声が溢れ出た。このまま呼吸困難になってしまうのではないか。パンツをずらして直接触れることを提案しても「興味ある」で、外も中もほんのわずかの冒険で絶頂を迎えた。

こちら側も興奮の坩堝で、ギンギンになったものがそこにある。もはやパンツは脱がされて、それまでずっと秘匿されていた肉ビラがただ目の前にある。事前に聞いても聞かなくても、あの時そのまま挿れていたとしたら受け入れられていた可能性は高かっただろう。しかしながら自重し結果的にそこまでには至らず、最後に少し彼女から鼠径部マッサージをしてもらった。相変わらず肝心な部分は触れてくれなかったが。

ラスト枠で入ったので時刻は23:00を過ぎていた。こちら側の絶頂は味わえなかったものの、これはこれで彼女との甘いひと時のような時間を過ごすことができた。LINEの交換も済ませて万が一の際の連絡手段も確保できたと思い、油断してメッセージ送信をその場でしなかった。その後彼女は数回お店に勤務していたようだが、都合がつかず入ることはできなかった。そうしているうちに1ヶ月もたたないうちに彼女は退店。

春休み限定で働くつもりだったのか、よほど嫌な客にあたったのか。真相は全くわからないがとにかく在籍から消えた。慌ててLINEしても後の祭りで既読がつくことはなかった。もしかしたら交換した直後に削除されていた可能性すらある。あの時は勢いと雰囲気でOKしたけど、我に返り変な男性に身体を弄られて喜んで興奮した上に、LINE交換までしてしまった。「私は何やってるんだろう…」と落胆したのかも知れぬ。

ある程度の性体験があるなら、こういうこともあるよねと割り切れるのだろう。ただそうでもなさそうな雰囲気はあったし、最後までしなかったにせよ好きでもない男性と関係を持ったことは事実。また今後は店の外で会うことを求められることになるかも知れない、という恐怖を先読みして削除対象とされたのかと。実際に手コキしない主義のセラピストが、押しに負けてやった後に酷く後悔することはあるとは聞くし。

世の中が通常回転していたら、こういう女の子にこの手のお店で会うことはなかっただろう。ピタリと吸い付くような肌の感触は今でも忘れられない。

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