早期導入している学校は昔からやっていて、特に大きく話題になったのはここ数年くらいなのかなという印象ではある。そして2023年度に入り一気に目立つようになってきたのが、タイトルにもあるようなスラックス(いわゆるズボン)制服。高校の制服としてはもちろんのこと、航空会社のCAにも導入されつつあるとか。ジェンダーや多様性を踏まえた時代の象徴のようなものだが、これについてやや奔放に語ってみる。
選択肢という部分はもちろんあるとしても、現実的なものとしては盗撮の防止という観点も少なくないのではないか。とりわけミニスカート率の高めな高校生はもちろんのこと、CAも盗撮被害の多い仕事であるというのはよく聞く話ではあるので。そもそも揺れることもある機内でしゃがんで接客することが多いので、機能性という観点では長さはともかくスカート自体適していないのだろう。いい決断であると思われる。
一方教育現場はどうだろう。学校生活の盗撮リスクもあるとはいえ、そこに至る途上の駅の階段やエスカレータの方が圧倒的にリスク大ではあるだろう。ただ盗撮を気にして制服を諦めるみたいな必要はないし、リスクを減らす選択肢を提示できるのはいいことではあり英断である。ただエアラインのように貸与ではないため購入という現実的部分が問題となる。スカートのみの所に追加されて提案されて選ぶ必要がある。
そうなると購入の時点でどっちか1つ選ばなくてはいけないのか、それともセットでの購入が必須になるのか。それによって費用はどうなるのかが焦点となる。択一の場合、物価高等による価格の上昇を除けば今までとそんなに変わらないはず。ただあとから別の選択肢も欲しいなとなれば追加費用が発生するだろうし、もしこれがセット購入の場合はどうなるだろう。それもやはり1つだけよりは費用が増すことになるかと。
例えば女性用スーツでも2ボトムスはあって、スカートとパンツをそれぞれ別々に購入するよりは少しお得とはいえ単独よりはたぶん高いはず。となるとセット必須になれば家計の負担が増す。そもそも学校制服は地場業者がほぼ独占またはカルテル的にやっているイメージだしなぁ… セット購入で劇的に安くなるイメージもない。そうなると日本人は無難を好む生き物なので、嫌いでも無難さを求めてスカート選択になる。
たぶん毎日スラックスで登校する生徒というのは、個人の選択としては認められる一方で大半の生徒は今まで通りスカートなのでかなり浮くのだろう。そうなると生徒間はともかくとして、教諭間では何だか変わった子みたいな扱われ方になるリスクは考えられる。仮に費用面は置いといて「気分でどっちも楽しみたい」「実用性で使い分けたい」という生徒がいたとする。パンツの制服が活躍する場面はどこかを考える。
雨の日とか寒い時期はパンツが活躍する余地はあると思われる。あとは自転車通学でも役に立つ余地はありそうで、正直スカート制服の中にジャージとか穿かれる姿よりは見た目の印象もよい。あとは現実問題として生理の時期は役に立つような気がする。もし周期的にスラックスを使い分ける生徒がいたらそういうことなのかも知れない。でもそれは同性はともかく基本的に他所に知られたい情報ではないだろうしなぁ。
あと根本的に気になったのが、スカートの際に穿いていた見せパン的なものはスラックス制服の際にも着用するのだろうか。脱げたり脱がされない限り下着が見えるリスクはないわけだし、もはや必要ないようにも思われるのだがどうなのだろう。まあ色やデザインにもよるが、パンツはパンツでパンツが透けるという新たなリスクがあるのも事実ではある。そうなると見せパンの出番は減ることがないのではなかろうか。
記憶を探ってみても制服スカートを嫌々穿いている子というのはいたし、そもそもスカート自体が似合わない子がいたのも事実ではある。一方でかわいい子はスカートだろうがスラックスだろうがやっぱりかわいいわけなので。
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