栄華を極めたセラピストの末路①

・まえがき

これはあるお店で「体験入店の20歳」に入った際のお話。現在メンエスやってる人やこれから始めようと思っている人、または復帰しようかなと考えている人は必読。何が幸せかは人それぞれだが、こうなる自分もあり得る。そう思っておくことは重要ではないか。

・第1章

あまりに急に決まった体験入店だったのか、勤務当日にいきなりアップされていた。よって年齢表記と「体験」の文字だけで写真はない。実際に勤務日が決まったのは3日ほど前のことだったらしいが、どうやら店側がHP更新をサボっていたのが本当の話なのかなと。

この老舗店ではよくあることだが、定着するセラピストはそのユルい雰囲気が気に入ってのこと。一方で早々に去るセラピストたちは、その運営体質であるがゆえの集客力のなさを嘆いてのこと。まあそもそも夜職に向いていない体質だった、ということもあるが。

ダメ店と偉そうに言ったところで、こんな店の勤務スケジュールを確認している時点で同じようなものである。ただしこれまで数多の危機があっただろうに、それでも生き永らえているのはさすが。惰性でメンエス世界に客として生き続け、解脱できるのはいつか。

常識の範囲を超える年齢詐称もあるので、この手の「体験」は大当たりか大ハズレのどちらか。もはやギャンブルみたいなものだが、ここは幸運に賭けて突入してみることにした。インターホン押して玄関を開けると、細身ギャル系のセラピストがお出迎えとなる。

常識の範囲を超えた体型のセラピストも珍しくないこのお店において、十分に当たりと言えるスタイルだった。ただ鼻にガッツリとピアスがあり、20歳の年齢設定には無理がある。実年齢は不明も、どうがんばっても25~26歳。いや下手すると30歳手前にも見える。

そんなに年齢を誤魔化してまで実現したいものは何か。夜職未経験という感じはなく、見た目からキャバクラあたりの経験者だろうと推測。話を聞くと予想通りで、しかもメンエスについてもかなりの経験者だった。完全未経験の体入を期待していたのでガッカリ。

話の流れで以前の在籍店の話題になると、予想外の展開が待っていた。

第2章に続く

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