盗撮という言葉がまだそこまで一般的でなかった頃、階段などで女性のスカート内を撮影することをこのように呼んでいました。ただ最近はあまり聞かなくなったように思います。カメラ機能付きケータイが普及するまで、盗撮するためにはビデオカメラ等をレンズが上向きになるようにバッグに入れ、バッグのファスナーを少し開けた状態で手提げ状態にして女性のスカートの中に突っ込む手法をとっており、その様子がまさに「逆さ吊り」だったわけです。
人によっては靴にカメラを仕込んだりして撮影に及んでいたという話も聞いたことがあります。つまりそのための機器を自ら開発するわけで、ある意味でパンチラ撮影に対する凄まじい執念のようにも思えます。最近でも女性のパンツ見たさに側溝に隠れていて捕まった男がいましたが、そういう話を聞くたびに人造人間の設計図を見たブリーフ博士の話を思い出すわけです。
「惜しいなぁ..この天才ぶりをもっといいほうに..」
そうこうしているうちに女子高生たちのスカートが短くなり、さらにメディアが女子高生にある種の商品価値を植え付けたことで、今まで甲子園のチアくらいでしか対象とならなかった彼女たちが盗撮の対象として急浮上。短いスカートはパンツが見えるチャンスを拡大したわけですが、現実的には普通にやっててパンチラが見えるわけもなく盗撮行為が横行するように。盗撮という言葉が世に広まり始めたのも同じような時期だったかと。
そのうち携帯電話にカメラが搭載されるようになり、盗撮機器の主体はケータイやスマホに移り変わっていくことに。しかしスマホレベルになる頃には見せパンの文化が定着していたわけです。そんな時代にいわゆる「逆さ吊り」はもはや死に絶えているのでしょうか? 気になるところです。
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