天使なセラピストとの思い出

※ 2017年に公開したものに加筆して再アップしました

会える手段がなくなったら「仕方ないよね」となるのがメンズエステ。転生を願い過ぎた成れの果てはもはやストーカーである、という話は前にもしました。じゃあ感情的にあっさり諦められるのか、と言われれば「もう1回だけ予約できていたらなぁ…」というセラピストがいないわけではない。この先もっと楽しくなりそうだな、という未来が見えていたセラピストほどやり尽くした相手よりも印象に強く残るものだし。

あれは2014年の春だったか、場所は津田沼で、店名は伏せるが老舗店「G」というお店でのお話。リンパマッサージという股間周辺を撫でるマッサージはあったものの、絶対に竿や亀頭に触れることはありえない。コスチュームが白ブラウス膝上20センチ以上の黒タイトミニスカートで、透けブラパンチラ(時にパンモロ)が唯一の楽しみという寂しいお店。1万円で楽しめるパンチラ透けブラは割高なのでしょうか。

そこに当時19歳のかわいい新人が加入することに。170センチ近い長身で細身、ついこないだまで18歳の現役様という彼女。30歳とほざきながら実際は38歳みたいな詐欺に近いレベルの「年増区」に舞い降りたその天女は、たちまち人気となり予約困難なセラピストになりました。そうなる前に運よく何度か入ることができたのは幸運だったのかどうなのか。インターホンを鳴らし出てきたのは、細い脚に激タイトミニ姿。

当時はお店ではキャミとか着ないのがマナーだったこともあり、ブラウスからは白いブラが透けていました。笑顔も素敵で明るい性格。これならこの汚ったないお店であってもリピートしよっかな、と一瞬で決断できるレベルでした。高校生の頃はガソリンスタンドでアルバイトしていたとか。その少し前ならガソリンスタンドは高時給バイトの代表だったけど、その頃には決してそうではなかったはず。今時珍しいなと。

そしてそこの社員だか先輩だかとお付き合いしていたとか。通信制大学に通いたいと学費を貯めるつもりが、結局その男性と別れたことでバイト先を辞めることになる。大半の卒業生が大学進学なんかしないよね、という地元であれば誰もが知っている底辺校の出身。どうやら学費は自分で準備しなくてはならない状況だったようだが、これといった知識や技術もない。風俗に行く勇気まではなく、とりあえずメンエスと。

会話の端々や交換したLINE画像から、母子家庭であることは察しがつきました。肝心の施術ですが業界未経験なのでまだまだこれからなのは気にならない。むしろ服装から想定していたけど、仰向け施術になると彼女のパンツが思いっきり見え続けていた。恥ずかしそうにしている姿を見ていると思わず勃起してきたけど、でも楽しいことはそれだけでマッサージ内容はド健全。トークも一切エロい方向には舵を切らない。

あまりこういう夜職の仕組みをわかっていないような感じだったし、よく言えば純粋だけどで悪く言えば無粋。まあこないだまで現役JKで、それほど経験豊富でもなければこんなもんか。すごくいい子だし今後の成長に期待なんだけどちょっとだけ惜しい。LINEもあまり返事が来ないし発展性はないだろうなとは思っていた。あるいは自分に対してだけそういう風に接していて、他のお客さんにはまた少し違ったのかもな。

3回ほど通っても内容にあまり変わり映えはなし。次第に人気が出たのか珍しい年代のセラピストが来たからか予約が取れなくなってきて次第に疎遠に。メンズエステのセラピストの例に漏れず、LINEのやりとりも相変わらず積極的でないため、しばらく放置することなりました。半年後くらいにそういえば… と思い久々にホームページを見たら、そのセラピストの画像が消えていました。半年もすれば色々状況も変わるけど。

他店に移ったのか業界から身を引いたのか、消息が気になったけど結局は何もわからず。しばらくしてネット掲示板に彼女のことが色々と書かれていることを知る。例の予約困難期に入ったお客さんたちには性的サービスを展開していたとか、たまたまついた変態客に健全マッサージで押し通そうとして逆ギレされ襲われたなんてのもあったか。真実にしろ嘘にしろ、そういうので病んで辞めていくセラピストは少なくない。

あまりに短期的で消耗し過ぎてしまったのだろうか。予約が取れない時期があったということは人気はあったはずだし。そう思うと妙に最後にもう1回行きたかったなんて気持ちが湧き出るもので、LINEしても返事は返ってこない。新人珍しさで客がそこそこ来ているうちに、問題なさそうな客を選別し少し上乗せサービスしてリピート確約。そのメンバーで予約枠を埋められるようにした方が安心で安全にお金を稼げるもの。

彼女にはまだそこまでの眼力がなかったのだろう。全くエロい方向にしなかったのであればお店的には正しくても真面目過ぎたのだろうし、無差別にエロいことしてたとしたら相手を見る目がなかったということでもある。そういえば最後に入った時だったか、他のアルバイトを掛け持ちし始めたなんて話をしていたのを思い出した。当時はまだ自分以外にリピーターがいないとも言っていて、お茶の日もあったのかなと。

それが学習塾の事務職で、真面目な仕事をしようと思い応募したことについては彼女の性格的に理解はできる。ただ勤務地はお店と駅を挟んだ反対側であり、ちょっと近すぎやしないか。そして同僚となる学生講師たちががみな有名大学生ばかりという中で、なぜ自分が採用されたのかがわからないと。底辺高出身でフリーターという経歴が完全に浮いている。気になって詳しく聞いてみると妙な点がいくつもありました。

面接をしたのがいわゆるエリアマネージャー的な社員だったようですが、どうも事務職アルバイトの場合はもっと下の立場の人が採用面接をする前例だったとか。それなのに自分の時だけその偉い人が出てきたとのこと。そして採用され、実際に現場に出てOJTをするのは現場の先輩ではなく、なぜかそのエリアマネージャーが付きっ切りで指導なんだとか。何となく察しはついたし、彼女も薄々は感づいていたようだけど。

彼の意図はこういうことだよと念のため話したら、「やっぱりそういうことなんですね」と落胆していた姿が印象的でした。たぶん彼女は男運のないタイプじゃないかと。生い立ちやこれまでの経緯も関係しているのか、本人の意思とは関係なく変な男が集まってきて翻弄されやすい。夜職の女性にありがちな話ではあるけど、彼女には夜職が根本的に向いてない印象。その後の消息は不明だけどメンエスにはいないかな。

いい男性に出会うかどうかはともかく、幸せになっているといいなと願うのみ。

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