実家暮らしセラピストの下着の行方

かつてメンズエステでは、マーメイド等々の密着や水溶性オイルを増量した施術は存在していなかった。それゆえにセラピスト側も施術後に手や腕が部分的にオイルまみれはあっても、全身そうなることはなかった。昨今のメンエスはご存じの通り、ベビードールはあっても薄着で全身で密着が主流である。ノーブラノーパンでもない限り着用している下着がオイル浸しになるのは避けられない運命にある。

確かに水溶性アロマオイルは肌については、シャワーやタオルで拭くことで落ちやすい。しかし下着がどうかというとそうでもなく、オイルを吸ってしまうことで確実に痛む。かといって洗濯したらしたでネットに入れて対策をしても痛みは進む。下着というのはものにもよるがそれなりに高価なものもあり、きっと値段に対して使う場面やどのくらいの長さ持たせたいというのを計算しているはずである。

まともな女性なら、恥ずかしくないようになるべくかわいいデザインや新調したもので臨戦したい。かといって価格を考えると躊躇したくなる気持ちもわかるし、バレないなら使い古しの2軍や3軍を投入したいところ。実際のところよほどの下着マニアでもない限り、着用するブラやパンツが新品かどうかなんて男にはわからない。それはつまりどこのメーカーのファンデーションがいいか無知なのと同じ。

さて洗濯という話題が出たのでもう少し。まともなセラピストならお客様の度に下着を交換する。問題は戦の結果として残されたベトベトなブラやパンツの行方で、これらをどう処理していくのか? 都心のメンズエステに勤務するセラピストであれば、1人暮らしがほとんどなので持ち帰って洗えばいい。ところが首都圏エリアのお店の女の子ともなると、実家暮らしというケースも珍しくなかったりする。

ともなると洗濯は大変なリスクとなる。家族公認で働いているセラピストはほとんどおらず、下着の状況的に家族の洗濯物と一緒に洗濯するわけにはいかない。かといって自分の下着だけ分けてこっそり洗っていたら間違いなく同居家族に怪しまれる。下着(水着)を衣装の一環として貸し出すお店もあるにはあるが全てではなく、そういう裏事情から、客用の紙パンツを穿いて施術するのも理解はできる。

そもそも1日で1つあれば生活していけるはずのブラジャーやパンツを、数セット持って出かけるということは旅行や出張でもない限り不自然なことである。同時に干したら干したで家族に怪しまれる。オイルまみれの下着を持って帰るのはいい気持ちはしないわけで、長時間勤務であればお店の衣装やバスタオルと一緒に洗濯してしまう作戦もあるにはある。色々と目に見えない苦労がその裏にはあるのだ。

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