秋は移籍の季節らしい

少し接点のあるメンエス店長が言うには、秋(とりわけ10月から11月)は年に数回あるセラピスト入退店ラッシュの時期なのだとか。さらなる効果的な稼ぎを求め、今のお店を去り新しいお店にたどり着く。お店側の視点だとセラピストに捨てられる所と選ばれる所に区分けされる審判の季節。目的は当然ながらクリスマスの資金稼ぎであり、当然ながら我々客は普段もそうだがお財布か金脈扱いなのだ。

恋人と楽しく過ごすため、というケースもあるにはあるだろう。その恋人というのがホストだったりすることはこれまたよくある話。最近はクリスマスだからといって恋人とは限らず、友人と楽しく過ごす時間として利用するなんて話の方が珍しくない。みんなでハイヤーを借りてとか、高級ホテルに泊まってとなればいくら割り勘でも1人あたりの支払額はそれなりになる。服とかも新調する必要あり。

この手のお店はその多くが即日払いシステムとはいえ、客の入る日もあればそうでもない日もある。なので直前でなく1~2ヶ月くらい前から動き始めるというわけなのだ。そういう裏事情もあり、この時期のセラピストはやたらと他にどこのお店に通うかを聞いてくる。その客のメンエスサイクルを探る目的もあるが、セラピストによっては移籍先の情報収集という裏の裏にある目的を叶えるためなのだ。

丸ごと一気にお店を変えるやり方もあるが、多くは今のお店に片足を残しておきながら徐々に移籍先候補にもう片方の足を突っ込んでいく。そっちが効率よく稼げると見れば徐々にシフトを増やしていく、というのが定番のやり方。これなら移転先があまりいいお店でなかった場合にリスクヘッジ可能。お店がよくても勤務回数が増やせないこともあるので、そういう時の避難先として活用できる。

セラピストが最も嫌がるのは、想定より客が少なくて終わる(≒稼ぎが少ない)こと。2回も続くと店が悪いと移籍を考え始める。結局はお店の集客能力だけをシビアにみている。集客といっても新規とリピーターで変わってくるのだが、最もシンプルな集客方法は「魅力的な」女の子を集めること。顔出ししているお店であれば可愛いセラピスト画像があれば、それだけでポジティブな広告塔になる。

表現は悪いが「釣れる」のだ。加工の有無や実際に在籍しているかどうかは関係ない。そして美しい女の子に選ばれるお店には何か理由があるのだろう、ということでそうでもないセラピストも集まりやすくなる。客にしてもお目当ての女の子に入れなくても、他の子に流れる可能性も出てくるので棚ボタできる。もちろんリピーターを増やすためには施術面でも魅力的でなければならないのは当然。

PR活動は最終的には集客が目的であるわけだけど、その一環として魅力的な女の子に認知してもらい在籍を獲得するという視点も重要である。女の子側からすればそもそもPR活動量が少ない、いつまでたっても新人セラピストの画像がアップされないようなお店は論外と言える。何かそれ以上のメリットでもない限り別のお店を探し始めた方がいいのではないだろうか。時間と年齢には限りがあるわけで。

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