AVが全然売れない、またはAVを誰も買わない時代と言われて久しくなりました。そもそもAVという言葉自体がもはや死語になっているのですが、エロDVDやエロディスクという言葉が結局定着しなかったことからわかるように、AVという言葉の持つ力というか内在する怪しさは今なお色褪せておりません。ただ「エロ動画」という言葉が定着していることからわかるように、アダルトはもはや無形文化です。
そしてアダルトは無形文化かつ可能な限りタダで視聴できるものになってしまいました。確かに自分もエロタレスト等のアダルトポータルサイトから、自己責任で他サイトの違法アップロードされているエロ動画に飛んでいく。そういうのが当たり前になっている面はあります。これは製作者からすれば極めて問題なのですが、一方で視聴者の立場からすると余計なシーンがないので便利でもあります。
かつてAVの世界は本気で映画監督を目指したような人が制作に携わってきた歴史があります。その頃のAVはエロであると同時に一種の芸術作品でもあったわけですが、今はそういうことよりもいかにエロくていいシーンが見られるかということが作品の評価であるように思います。はっきり言ってしまえば抜けるシーン以外は必要ないので見ないし、余計なものは正直邪魔なだけなんですよね。
それこそまともに演技指導を受けていないAV女優が、棒読みのセリフで非エロシーンを演じて尺を稼いでいることがよくあります。ああいういらないシーンを買わされるというのは今の世の中の潮流からすると是とし難いものがあり、映像の質という観点とは違った視点で、余計なものを省略する機能を持つDVDや配信動画がビデオに代わって隆盛を極めたのは自然の流れであるように思います。
それはさておき、いいものはいいのでちょっとずつ紹介していきたいと思います。
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