就活中の女子大生を狙ったセクハラや強姦に関しまして

やはりな、というかようやく明るみに出たんですか。たぶんこの手のことは今に始まったことではなく、就活がネット経由になってからずっと行われてきたのではないかと。いやそれ以前の就活においても、面接の場などでセクハラまがいの質問を女子大生に投げかけるということはあったと聞きます。就職活動そのものがそういうことの温床になってしまっているのではないでしょうか。

ここにはいくつかポイントがあると思っていて、キーワードは「大手企業」そして「立場の差を利用した卑劣な行為」です。大手志向の女子大生と大手に属している傲慢な若手社員、みたいな内容は既に多くの方が記事にしているのでLibido-Laboでは特に触れません。むしろ人間の根源的な問題点である、立場の差を乱用しがちという側面から本件を語ってみるべきではないかと。

地位や権力を持ち人より上の立場になる、またはそのような状態になったと錯覚すると人は大概それを間違えた方向に使いがちです。男性の場合はそれが暴力に向かうのですが、立場の弱いあるいは未熟な対象が女となるとけっこうな高確率で性的な方向に行使しようとします。先生と生徒が性的関係に、というやつも純愛だけでなくその力学がはたらいた結果が大半のような気がします。

AVとかで「店長モノ」とか「店長シリーズ」とか言われるジャンルが一定の人気を誇っているのは、まさにそのことの証拠なんじゃないかと思うわけです。万引きして捕まった女性を店長が裸にするとか、風俗店の面接でやってきた女性に必要以上の講習をするとか探せばいくらでもあります。んでそういうシチュエーションに燃えるというか、性癖じみたものは男性性に内在している。

就活における通常の面接も、変態OBによる不必要な個別面談なんてのも結果的には立場の差みたいなものがそこに張り巡らされてしまっているわけです。企業側にそうしようとする意図があるかどうかはともかく、選ぶ側である企業と選ばれる側である女子大生とではどう見ても対等ではない。この問題を解決するには、まずはそのあたりの解消に努めることから始める必要がありそう。

一方で論外な変態OBですが、実はここにもまた別の問題が潜んでいます。それは立場の差を利用しているということにとどまらず、彼らの中にはおそらく「女子大生なら20歳超えた大人だから問題にならないだろう」という潜在意識があったんじゃないかと。もしこれが相手が現役JKだったとして世間的に問題ないなら、彼らは何の遠慮もなく女子高生たちを性的凌辱したと予想されます。

若くてそれなりに自分の趣味と一致すればターゲットとしては誰でもよい。つまり彼らは言うまでもなく「確信犯」なのです。女子大生は女子高生ほど若くはないけどそれなりに経験もしてるだろうし、強姦した犯罪者が弁護士にそう言えと言われるのか「合意の上だった」という例の謎の方便が通用しやすいと考えている節があります。いやいやそこに間違いなく合意なんかねぇだろうに。

男の性として「問題ないなら若い方に手を出したい」そして「立場の差を利用して性的な欲求を満たしたい」という2つの大きな禁忌と、一生かけて戦っていかなくてはならないことを忘れてはいけません。

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