今回の舞台は2020年~2022年までの期間で、この連載の最終章である。もはや都内のメンズエステには足を運んでおらず、かなり限定された地域での思い出話しかない。内容によっては時効扱いというには最近過ぎるものもあるので、あまり明確に書けない内容も出てくる可能性も。この期間は即ちコロナ期間であり、皮肉にもメンズエステがこれまでの歴史の中で最も輝いた時代であると後々に振り返られるはずであろう。
様々なお店の特徴をまとめた記事を書き始めたのも、メンエス仕舞いをする上でのけじめのようなところもある。ただそれぞれの開店の時期を調べてみると、けっこうな割合でまさにコロナ期にオープンしたお店が多いのがわかる。その業態上密室で接触を伴う機会が多いメンズエステは、どう考えても厳しくなると思われていたがむしろ脚光を浴び続けた。店も客も震災の頃ほど自粛する動きもとかもなかったような気が。
人との接触を断たれた状態で「ふれあい」に飢えた人が多かったということなのかもね。この時代背景を基に躍進したお店もあれば、流れに乗れず衰退していったお店もある。セラピスト供給が増えお店か増え、競争過多で過激になったという声もある。ただ結局は何をもって「過激」なのかに尽きる。ヌキ行為は前よりも気軽に味わえなくなっていて、マイクロビキニ等へすり替えられただけなんじゃないかと思うけれど。
一方でコロナは人の働き方を変えた。前にも少し触れたがアルバイト含め飲食店に携わる人の多くが職を失って止む無くメンズエステに参入する姿も目の当たりにした。ただそういう人々は早々に撤退していったのも事実で、飲食関連で残ったのはキャバ嬢だけだったように思う。普段からある程度外見に気を使っていて、男心を弄びながら大金を引き出す仕事。となれば一般人と比べて遥かに適性があったものと思われる。
良心の呵責に苛まれる良識ある人には向いてない。とはいえ本来キャバ嬢はそういうエロ方面での奉仕はしない生き物であり、風俗やメンエスを下に見ている人すらいると聞く。そのプライドをズタズタにされた気分はどんなものだったのであろうか。いずれにしてもコロナより少し前から、メンズエステに参入する若い女性は徐々に増えていた。その大半が女子大生で、目的は奨学金返済だったりパパ活から転向だったり。
2020年はしばらく主戦場であった西船橋駅北口のメンエスが勢いを失い、行くとしても駅南口の黎明期のNUMÉRO(ヌメロ)くらいしか行かなくなった。閉店したわけではなく現在(2023年2月現在)もあるお店だが、セラピストのおもてなしの質は当時と比べ大きく下がった気がする。もちろん個々レベルでは良セラピストがいるのだろうけど、それを帳消しにするレベルでやる気のない奴もいるので完全なギャンブル店。
それもあり未開拓の地ではなかったとはいえ、あまりメインで活動してなかった隣駅の船橋に主戦場が移った。最初に思い出すのはやはり和泉(いずみ)。オプションをフルでつけたら安いお店ではなかったが、損はさせないという意気込みがちゃんとわかるお店だった。当時の2大エースについて詳細を語る場面はこれまでなかったが、そろそろ収束するであろう(収束してほしい)願いも込めて思い出を語っていこうかな。
1人目は「りか」で、保育士か何かからキャバ嬢に転身。そこでお店が自粛になりセラピスト参入したと本人は言っていたが真相は闇の中である。声が小さくておとなしく、とてもキャバに向いているようには見えなかった。まあもしかしたらそういう設定だった可能性もあるが… 見た目はやや派手ではあったものの、擦れてない細身のかわいい子だった。LINE交換したけど結局1度もやりとりすることはなく疎遠になり消えた。
2人目は「ゆの」で、年齢の割に大人びた顔立ちをしたセラピストだった。いくつかのお店を掛け持ちしたり転々としていたが、どこでも同じ名前でやっていた。大学進学を期に北海道からやってきたものの大学がオンラインになりバイト先も休業。やむなくメンエスの世界へと聞いた。お店で出会った時は卒業して1ヶ月とかレベルだったんじゃないか。こちらも細身でかわいい子だっだのだがすぐに消えてしまった記憶が。
お店的には「ゆの」推しだったみたいだが、好みは「りか」だったのでそっちメインで入っていた。ただ今になって思えばもっと「ゆの」にも入っておけばよかったと思う。諸事情あって潰れてしまった例のIchiSpa(イチスパ)にも在籍していたようで、そっちでも予約の取れないセラピストだったと聞く。彼女の言う話が真実なら今頃就活している頃であり、その後も逞しく大学生活を生き延びていけているといいのだが。
あまり多くのお店を語れなかったので、次回以降はもう少し同時期の他の思い出も並べていきます。
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